自慢できませんし、恥ずかしいことですが、〆切がギリギリになるのは新聞連載時からのお決まりパターンで、アス飯書籍のこぼれ話でも旧デスクからチクリとさされています。笑




「明日のアスリートご飯」略して「アス飯」というタイトルコーナーをつけたのは旧デスク。




●京都新聞連載を開始当時から振り返る


http://yamasefamily.com/archives/4389








当初ターゲットとして考えられていたアスリートや、アスリートを支える家族、アスリートを目指す子供たち、親御さんだけではなく、最初に響いて投書が入ってくるようになったのは60代以上の方からでした。




バランスのとれた地に足のついたアスリートの栄養食は、どなたにも適した食事法で、強烈に訴える力があるからです。




今回の書籍では、86回のうちの半分以上のコラムがページ数の関係で入れることができず、個人的にはコラム数をもっと増やしたかったのが本音。しかし、時系列をつけ、主役となる夫にスポットを当て、ストーリーを持たせて「読める」構成を組むのであれば、主観や先入観、3年間の創り上げたイメージから自身を放ちきることができない著者の意向より、寧ろ第三者の、多方向からの「初見視点」の方が重要だと思っていました。そして、出来上がった書籍の全体像を俯瞰し、この感覚はやっぱり正しかったと、想いは確信に変わりました。




誰が書いているかなど最早ちっぽけな領域で、この素晴らしい可能性が詰まったコンテンツを、何のために今、表に出すのか。




これは、著者の表現の場ではなく、1アスリートを追った本でもなく、読者の皆さんの明るい未来のため、子供たちのため、そこに関わる全ての方へ切なる願いが込められた本。




私1人ではなく、たくさんの人の力が合わさって成長を遂げたという事実に、とてつもなく大きな意味があります。




様々な角度から見ていただきたいのです。




付け加えるなら、私の発信したものは1つのアイディアにしか過ぎません。主役は読者の方です。この書籍を手にしたことをきっかけに、読者の方が率先して行動し、更なる良いものを生み出し、育んでいく。自分も頑張ろうと感化され、元気になったり、全ての方の、今日より明日の未来が良くなる、発展していくことが1番重要なことです。




この感覚は、新聞連載時からずっと変わらず持っていて、勿論、私にももっと自由にやってみたいこともありますが、それよりも、読者の方の勇気に、励みに、生きる力になることに想像力を働かせて、幅広い年齢層、幅広い読者の方に喜んでいただるものをご提供させていただけることの方が、ずっとずっと幸せです。




新聞連載時に書いていたコラム。題名をつけるのは、著者である私ではなく、担当デスクでもなく、全く関係のない方が初見で、つまり、第三者の第一印象によって紙面のコラム題名が決まります。紙面を皆さんのところに届ける前に、新聞社内でも、1つの文章に対し、多方面の視点が入るように心がけられています。




「たくさんの手にとってくださる方のことを全力で想う」




これが、ものづくりの原点と私は思います。




現在は、体がもうすぐ赤くつぶつぶになってくるかもしれないほど明太子と向き合っている毎日ですが、私が明太子と仲良しになるのが1番大切なことではなく、見てくださった方がいかに明太子と仲良しになれるかを想像しながら、レシピを試作しています🐈✨